海戦パズルはロジックを解いて、盤面下に隠されている船を見つけて浮かべていくパズルです。 潜水艦以外の船はタテかヨコに向いています。船と船の間には最低1マスのスペースが入り、船と船はタテ・ヨコ・ナナメで接してはいけません。盤面の右と下にある数字は、そのタテ・ヨコの列でぬりつぶされるマスの数を示しています。 水のマークは海面ですので、そのマスには船は入りません。最も親しまれている盤面サイズは10x10で、battleship(戦艦)1隻、Cruisers(巡洋艦)2隻、Destroyers(駆逐艦)3隻、Submarines(潜水艦)4隻を配置します。
例題を解いてみましょう。ここでは1マスに潜水艦、2マスに船の断片、2マスに海面が配置されています。潜水艦は、1マス(一隻)で完結なので、潜水艦の周りのマスにはxマークをつけておきます。C4の船の断片に注目します。 この断片だけで完結することはないので、少なくとももう一つの断片がC5に入ることになります。C列でぬりつぶされるマスの数は2マスなので、C5にもう一方の断片を入れて、1隻の駆逐艦を完成させます。 駆逐艦の周りにはxマークをつけておきます。 次に船の真ん中部分の断片が入っている F10に注目します。この断片が属する船は、3マス続きの巡洋艦か、4マス続きの戦艦が考えられます。ヨコFの列は1マスぬって完結なので、タテ方向に船が置かれていると考え、タテ方向でぬりつぶされる可能性のあるマスにドットマークをつけておきます。この時点では、巡洋艦か戦艦かはわかりませんが、どちらになるとしてもF10を中心に上下の1マスは必ずぬりつぶされることになります。又、この時点で海面になるマスが3マス決定するので、Xマークをつけておきます。
ヨコA列、タテ2列目、タテ7列目は0なので船の断片が入る可能性はありません。よって、この3列にxマークをつけておきます。次にヨコC列に注目すると、既に必要な2マスがぬりつぶされていいるので、他のマスにはxマークをつけておきます。更にタテ4列目、5列目も既に必要なマスがぬりつぶされているので、他のマスにxマークをつけておきます。
タテ3列目に注目して、残されたマスの数をカウントしてみます。残されたマスは4マスで、この列でぬりつぶされるマスは4マスであることから、残されているすべてのマスがぬりつぶされることになります。よって、E3に潜水艦が1隻、下3マスには3マス続きの巡洋艦が入ります。次にヨコE列に注目すると、この時点で既にぬりつぶされる2マスが決定しているので、関係のないマスにxマークをつけておきます。
ここでは潜水艦1隻と、駆逐艦3隻がまだ配置されていません。3つの駆逐艦が配置される可能性のある箇所を考えてみると、D3-E3、D10-E10、E9-E10、G3-H3、G10-H10、J2-J3、J9-J10があげられます。この中で3つの船がうまく同時に収まるコンビネーションを検証します。D10-E10とE9-E10は船が重なり合ってしまいますので、どちらか1つになります。タテ・ヨコの列のヒント数字を見ながら当てはまる船を探してみると、唯一3隻が1度にうまく収まるコンビネーションは、 E9-E10、 G10-H10、J2-J3になります。最後に潜水艦をD3に置いて終了します。
この時点で4マス続きの戦艦が入る可能性がある箇所は、ヨコC列しかありません。ヨコC列に入る可能性は、図の3通り(C1-C4, C2-C5, C3-C6)が考えられますが、この時点ではどれも可能性があります。この3つのどの位置に決定するとしても、C3とC4には必ず何らかの断片が入ることになるので、ドットマークをつけておきます。
この例題で、H10には必ず船の断片が入る決定的理由を説明します。仮に、H10にxマークをつけてみると、ヨコH列の他6マスにはすべて船の断片が入ることになります。つまり、3マス続きの巡洋艦がそれぞれH1-H3、H5-H7に配置されることになりますが、この盤面には巡洋艦が3隻配置されることはなく、既に巡洋艦が1隻(C8-E8)配置されていることから、追加2隻は必要ありません。よって、この重複を避けるため、H10には必ず何らかの船の断片が入ることになります。
あと1マスが海(xマーク)になると完結するようなタテ・ヨコの列を見つけたらこの方法で検証してみましょう。